「SEを辞めたいけど転職すべきなのかわからない」
「転職が正解なのかすらわからない」
私はこのように考え続けていて気づいたら29歳になってしまいました(というか満30歳・・・)。30歳を過ぎると転職が難しくなると聞いていたのでこのままでいいのか不安でいっぱいでした。
会社の上司に相談することも出来ず転職エージェントを利用することに決めました。やはり転職のプロに相談するのが1番の近道と考えたからです。
この記事では私が実際に転職エージェント「リクルートエージェント」を利用してみた感想を書いていきたいと思います。
なぜ私が転職を考え初めたのか

私はSIerのSEをやっています。激務で自由な時間がなく、とにかく自由を手に入れたいという思いが強かったです。
- 残業が多い
- 上司のスキル不足でしわ寄せがくる
わたしの転職希望の理由としては2つ。上司のスキル不足のせいで残業が増えているので、まあ実質1つなんですけどね。『とにかく残業をしたくない』これが私の思いでした。
できれば今のスキルを活かしつつ残業が減らしたかったため「社内SE」に転職することを希望していました。転職に対して無知だったためそれ以外に選択肢が浮かびませんでした。
そのため「他に選択肢があるのか」「転職を本当にすべきなのか」を転職エージェントに相談だけでもしたいと考えました。
リクルートエージェント登録までの流れ

そもそも相談だけでも利用可能か?
わたしが最初に選んだのが『リクルートエージェント』です。新卒のときにもお世話になりました安心と信頼のリクルートです。
そもそも転職をすると決断していない状態で相談をするのは可能か不安に思ったので調べてみました。するとQ&Aにすぐに転職をするつもりではない場合も利用可能とのこと。
今すぐ転職するつもりはないのですが、転職支援サービスに登録できますか?
すぐに転職をお考えでない方も、ご登録いただけます。ただ、弊社の取り扱い求人は刻々と変動するため、ご希望の転職時期の2~3カ月前を目安に、お申し込みいただくことをおすすめします。
出典:リクルートエージェント
可能とは書いてありますが転職時期の2~3ヶ月前を目安に申し込んでほしいとのこと。心配性な私は「これは転職することが確定している前提の話なのではないか?」と少し不安が残りました。
そのためメールで問い合わせてみることに。
送信内容
現在転職活動を始めようか悩んでいます。20代最後の年なのでこのまま今の会社に居ていいのかという不安に駆られています。
結果的に転職活動をしないかもしれませんが相談がしたく、面談を受けてもいいのでしょうか?
返信内容(一部抜粋)
弊社「転職支援サービス」は、今後の方向性がお決まりでない場合でもご利用いただくことは可能でございます。
これを見てひとまずホッとしました。私は手遅れになる前にまずは相談をしようと思いリクルートエージェントに登録をしました。
実際に登録してみた

善は急げ。さっそくリクルートエージェントに登録してみました。
転職希望時期に「未定」がありました。私は転職をすべきかどうか相談がしたかったため「未定」を選択しました。この選択肢はありがたいですね。
また就職先も社内SEと決めつけていましたが他にもアドバイスが頂けたらと思っていました。現在の職種の入力欄はありましたが希望職種はありませんでした。
これも「エージェントと相談した上で決めていきましょうね」という意味なのかと思い、私の勝手な妄想ですがさらに信頼が増していきました。
この他は簡単な個人情報や相談したい内容などを記載する箇所がありました。ひとまず登録を終えて連絡を待つことにしました。
登録後の担当者からの連絡
登録して30分後に担当者の方からメールにて連絡がきていました。なんて迅速な対応!
- 専用マイページのIDとパスワードのお知らせ
- 面談日の希望日時登録用URL
マイページにログインするとさすがリクルート。しっかりとしたマイページ画面となっており順を追って転職に必要な準備をしていけるような作りになっていました。
また面談日の登録も添付のURLへアクセスしてネットにて登録が可能でした。平日の19時以降や土日は人気が高いため希望通りの日時にならない可能性もあるとのこと。
ひとまず私も平日の19時以降希望だったためすぐに面談が出来ないという覚悟で予約をしてみました。3日以内にキャリアアドバイザーから連絡がくるとのことでした。
キャリアアドバイザーからの連絡
- 面談日時の提案
- 当日はリクルートエージェントのオフィスで待ち合わせ
- 事前に履歴書等を持参すると話がスムーズに進む
- 格好は私服でOK
さっそく2日後にメールにて面談日の連絡が来ました。平日の19時からという希望通りの日程だったので承諾の旨を返信しました。
また、面談当日までに履歴書等を用意しておくと面談がスムーズに進むと書かれていましたが、私は転職をするべきかを含めて相談するつもりだったため作らずに面談に望みました。
意欲が感じてもらえないとキャリアドバイザーの方も真剣に対応してくれないのでは?と思いましたが、ここは素直に今の状況を話そうと思い、あえて用意しませんでした。
ひとまずここまでがリクルートエージェントの登録、面談の予約までの流れです。次からは「実際に面談をしていただいた感想」と「私がその後どう決断したか」を書いていきたいと思います。
リクルートエージェント面談の感想

面談当日
平日の19時に面談の予約が取れたので仕事帰りに面談へ行ってきました。仕事が予定よりかかってしまったため退社したのが18時45分。さすがに間に合わないと思い電話で遅れる旨を伝えました。
キャリアアドバイザーの方からは「かまいませんよ!お気をつけてお越しください!」と明るく返事をして頂きました「これが面接だったら絶対落ちてたなあ」と考えながらメールで指定された場所まで向かいました。
向かった先はリクルートエージェントのオフィスでした。かなり綺麗なオフィスで入り口には受付があり、向かって右には履歴書等を書くためなのか机がたくさん並んでいて何名かが机に座っていました。正面には10部屋ぐらい個室が用意されていました。
受付に誰もいなかったためキャリアアドバイザーの方に再度連絡。受付に着いた事を伝えるとすぐに受け付けまで迎えに来て下さいました。その後個室に案内されました。
仕事帰りだったためスーツで行きましたが私服でも良いとのこと。たしかにオフィスには私服の方もちらほら居ました。いざ面談開始です。1時間ぐらい面談をしていただきました。内容と抜粋してご紹介したいと思います。
SIerのSEが転職先として選ぶ業界は?





ほとんどの人がIT業界へ転職するそうです。さらに残業時間を減らしたい場合は社内SEへの転職がほとんどだそうです。
「今までの経験が活かせる」「未経験ではないため不安が少ない」「中途としても採用されやすい」といった理由からだそうです。また社内SEはやはり私たちSIerSEと違って残業時間が少ないのは事実だそうです。
まあ確かに中途採用っていわば即戦力として働く前提ってのはあるだろうから他の業界は難しいのか。SEが嫌なのにIT業界しか選べないなんて、なんて辛い現実なんだ・・・。
しかも平均残業時間が20時間とはいってもあくまで『平均』の話。0時間の人もいれば100時間もいることを思うとそれだけで簡単に転職を決断してはいけない気がしました。
SIerのSEが他の業界へ行くとしたら?



「他にやりたいことがある!」という強い理由から他の業界へ行かれる方も居たそうです。その方は人事がやりたくて転職をしたらしいですが本当に稀なケース。
またもうITという業界に嫌気がさして給料が半分ぐらいになって事務の仕事へ転職した方もいるそう。これは独身ならいいですが家族を養っていくという点では難しい選択。さらにその方は女性ということもあり、男性で給料が極端に減ってしまう転職をする人はいないとのことでした。
SEが転職する理由は?


- 給料が少ない
- 残業が多い
- キャリアアップ
- 他にやりたい事ができた
- 人間関係
- 残業代が出ない
- 福利厚生が不十分
やはり1番多いのは『給料が少ない』という理由だそうです。その次に『残業が多い』と『キャリアアップ』のためが多いそうです。理由によって紹介してもらえる会社も変わってくるそうです。
キャリアップなどを目的としている場合は仕事の範囲が上流工程になったり給料に不満がある場合は仕事内容を極力変えずに給与面の待遇が良い所を紹介してもらえるなど。
キャリアアドバイザーが個人個人に合った転職先を考えて紹介してくれるそうなので、まずはしっかり自分の転職したい理由を明確化しておく事が大事だと感じました。
転職を諦めて今の会社に留まる方は?


自慢みたいで申し訳ないですが私の会社はそれなりにホワイトな会社のようで。転職しても残業が減る分給料が減ってしまったり、給料が上がる可能性が低いため断念される方が多いそうです。
入社してから他社と自社を比べるなんてことをしてこなかったため、この話には驚きました。無理して転職しても希望通りの結果にならない可能性が高い場合は転職を断念される場合が多いそうです。
SEからフリーランスSEになる方は?


実はフリーランスSEになる方は結構いるそうです。それなりの技術力が要求されるため技術に自信がある方はいいかもしれませんが、そうでない方にはオススメ出来ないそう。
また、常駐で働くのならばすぐ質問が出来ますし大きいプロジェクトならば教育を受けながら開発に携わる案件等もあるため本気でフリーランスを目指すならまずは常駐で勉強しながらという方法もあるそうです。
結局は家族と相談するべき


給料が変わるということは今後の生活に大きな影響を与えます。そうするともう自分ひとりだけの問題ではありません。私の場合は妻へ相談して2人で決める必要があります。
転職エージェントの方は私の人生の選択をしてくれません。情報を頂いた以上、あとは自分と家族で決断するべきです。私は帰って妻と話し合いました。
まとめ

リクルートエージェントを利用した感想
まずは親身になって相談にのって下さったことを大変ありがたく思っています。転職するかどうかの状況でも暖かく迎えて頂いたこともあわせて感謝したいです。
キャリアアドバイザーの方は「無理強いは出来ないのでご自身のペースで進めていってください」と言ってくれていました。その言葉にも大変救われました。焦って転職しても成功確率は上がらないと感じました。
そして1人1人に合った道筋を考えて下さる点。転職理由によって企業の選び方を考えてくれる点などもやはり転職エージェントならではなのではないかと思います。
転職をすべきか迷っている人や転職先を決め切れていない人は、まずは転職エージェントへ行き相談すべきだと思います。転職方法は十人十色です。ブログの内容をうのみにしてもダメですのでまずは相談をと思いました。
私の決断
妻と相談した結果ですが、私は転職を断念しました。残業が多いですし上司からのしわ寄せもあって苦労はしますが、やはり成功する可能性の低い転職にかけても無駄だと考えたからです。
20代前半ならまだしも私は29歳(むしろ満30歳だったのでもはや30代)。扱いとしては30代として扱われてスキルや経験が重要となってくるため転職先で活躍する自信なども正直ありませんでした。
なので今の仕事に就きつつ副業をしていくことにしました。ランサーズというクラウドソーシングサイトに登録をして土日で出来る簡単なプログラミング開発などの案件をしてフリーランスへの道を切り開くことを考えました。
またもう1つ副業としてアフィリエイトを始めました。こちらもITのスキルが存分に活かせる副業だと考え、妻と2人でなるべく楽しみながらやっていこうと決めました。
このように転職以外にも道はありますし、転職だけが正解ではないことを知りました。ですが転職が正解ではないかどうかは一度転職エージェントの方と話してみないとわからないと思います。
今の自分の会社の立ち位置なども転職のプロに相談しないと把握できないと思うからです。そういう点で私は転職エージェントを利用して本当によかったと感じています。