システムエンジニアがうつ病になりやすい理由と対処法とは?

社畜SE
今日も残業で帰りが遅くなった・・・鬱になりそう・・・

システムエンジニアの方なら一度は『心の不調』を感じたことがあるのではないでしょうか?

体が疲れているけれどそれとは違った感覚。「何のために行きているんだろう?」だったり「俺は仕事をするために生きているのか?」だったり。

きっとみなさんが感じたことがあるこういう考えは、実はうつ病の始まりなんです。今回は『システムエンジニアがうつ病になりやすい理由』とその解決法について紹介していきたいと思います。

 

SEは7K職種

システムエンジニアという仕事は『7K職種』と呼ばれています。7Kとは下記のことを指します。

  1. キツい
  2. 帰れない
  3. 給料が安い
  4. 休暇が取れない
  5. 規則が厳しい
  6. 化粧が乗らない
  7. 結婚できない

それぞれKから始まるので『7K』と呼ばれています。私はこの中で1番の問題は「帰れない」にあると考えています。システムエンジニアは残業時間が他の職種に比べてかなり多いです。

さらに残業が続くと集中力が切れてきます。そのためミスも増えてきます。システムエンジニアの仕事は1つの些細なミスが大きな問題となります。その些細なミスからうつ病になってしまうケースも少なくありません。

残業地獄の背景には『スケジュールをたてる難しさ』があります。システム相手に作業工数を出すのはかなり困難です。目に見えないものですのでざっくりで工数を出して「実際着手したら想定外の問題が発生して大幅に作業量が増えてしまう」なんてことも日常茶飯事です。

これは最初にその問題を考慮できていなかった人が悪いのでしょうか?結果論から言うとそうですが、全ての問題を最初に考慮できるシステムエンジニアなど存在しないと断言できます。それだけ最初にスケジュールを組むことは無理に近いのです。

しかしまずは工数を出していくらかかるか算出しなければいけません。そういった理由からシビアなスケジュールの中での残業地獄が作り上げられてしまうのでしょう。

 

SEがうつ病になる理由


出典:日経ITプロフェッショナル

このグラフは心の不調を訴えるシステムエンジニア515人に調査を行った結果です。

 

仕事上の失敗・長時間労働

『仕事上の失敗』と『長時間労働』は先程も話をしました「スケジュール作成が困難」という理由から発生しています。

残業時間が多いと人間らしい生き方が出来ません。土日しっかり休めればまだいいですが、土日出社などがあるとそうはいきません。

そんな生活が続くと流石に心も疲れてきます。むしろ心が疲れない方が異常と言える状況なのではないでしょうか?

 

上司との人間関係

『上司との人間関係』というのも大きな要因になっているようです。これには様々な理由があるようです。

  1. 上司の指示内容が毎回違う
  2. 他の部下に対する態度と自分への態度が違う
  3. 業務の相談に応じてくれない
  4. 技術力が無く尊敬できない
  5. 面倒なことに付き合わされる

一度や二度なら我慢すれば済む話ですが、毎日顔を合わせる上司ならば別の話です。

毎日我慢していくについれてストレスが溜まっていき、どうすることも出来ない状況から最終的にはうつ病へと発展してしまうケースが多いようです。

 

管理職への昇進

『昇進や異動』という要因も22.1%をしめています。これの最大の理由は「管理職になり仕事と責任が増えたから」です。

エンジニアとしてもの作りをしてきて、管理職になった途端にコミュニケーション能力やマネジメント能力が必要となってきます。

人材育成や予算管理などの仕事が増えてきてもの作りの仕事からは疎遠になってきます。そういった仕事に慣れていない人は適応出来ずにうつ病となってしまうケースがあります。

またそういった仕事をメインにやるようになると、部下の方が技術力を付けていくことに焦りを感じたりもします。

また、管理職となると自分のミスもそうですが、部下のミスにも責任を取る必要があります。また部下に質問をされたら自分で判断して指示をしなければいけません。

そういった責任の量が増えてきて精神的に病んでしまうケースが多いようです。

 

うつ病にならないための対処法

  1. 休みの日に気分転換をする
  2. 周囲にサポートを求める
  3. 上司に限界だと伝える
  4. 異動を申し出る
  5. 退職・転職を検討する

すぐに退職や転職を考えるのではなく、まず今の会社で対処が出来ないかを考える必要があります。

 

自己解決できるか?

まずは『休みの日に気分転換をする』です。これは誰かに頼るのではなく気分転換をして心の疲れを取る方法です。

映画にでかけたり旅行をしたりしてみましょう。ここで大事なのは仕事のことを一切考えないことです。

仕事の事を考えずに心から楽しむことでつらい気持ちが消えていくことがあります。まずは心をリラックスさせる方法をとってみましょう。

 

周囲や上司に頼る

それでもだめなら『周囲にサポートを求める』や『上司に限界だと伝える』です。

仕事の量が多く残業続きの場合は、休日にリフレッシュしても結局つらい日々の繰り返しです。それでは根本的な解決にはなりません。

そういう場合は周囲にサポートを求めてください。全員が忙しくて残業をしていたら無理ですが、手が空いている人がきっといるはずです。仕事を頼めそうな人に頼ってしまうのも1つの手です。

また自ら探すのではなく上司に限界だと相談することも1つの手です。そうすれば業務の方よりなどを上司が考慮して仕事を再度割り振ってくれるかもしれません。

なので自己解決出来ない場合は周囲や上司に頼るようにしましょう。

 

異動を申し出る

そもそも上司が頼りにならない場合は、頼ったところでどうにもならないですよね。

そういう場合は異動願いを出しましょう。他の部署へ行けば環境も変わり心機一転で始めることが出来ます。

これはいくつも部署があるような大きい会社に限ります。小さい会社で異動したところであまり変わらない場合は意味がないかもしれません。

また異動願いが通るかは会社次第です。ですが行動してみる価値はあります。転職活動を始める前にまずは異動願いを出してみてはいかがでしょうか。

 

退職・転職を検討する

いままでの方法でも無理な場合は、やはり今の会社から離れるしか方法はありません。

これは大きな決断ですが、このまま今の生活を続けていって心を壊すよりはマシです。大きな一歩があなたの人生を左右させます。

幸いSEは需要があるため同業種での転職は比較的容易に出来ます。またSEの技術があれば異業種への転職も不可能ではありません。

ちなみに私は今、退職を検討しています。

確かに転職すると給料が増えたりしてしまうかもしれません。しかし私としては給料を増やしたいというよりも、毎日早めに家に帰り家族と過ごしたいです。

まだ子供はいませんが、いつか子供を授かったら尚更です。今の残業時間のままでいくとわが子が寝た後に家に帰ることになってしまいます。

同じように考えている方も多いんではないでしょうか?早くこの生活から脱出して家族との時間を増やしたいです。

 

会社を辞めるためには

思い切って他の業種に転職


出典:doda

他の業界への転職は未経験となるため成功率は低く給与面でも下がる可能性が高いです。

それを踏まえた上で「どうしてもやりたい仕事がある!」「給料が下がってもいいから脱ITがしたい!」という方は転職に踏み出してみてもいいかもしれません。

人生長いです。給料だけが全てじゃありません。ご家族と話し合った上で決断をして頂ければと思います。

上のグラフは「IT/通信」から転職した方の転職先業種の割合です。意外かもしれませんが4割以上が異業種へ転職しています。

多いところで言うと「サービス」や「メーカー」です。やはり同業種への転職が多いですが、ほとんどの人が同業種へ転職しているというわけでもありません。

そのためあなたが脱ITをしたいと思っていることは、そんなにおかしい事でもないようです。

SEから異業種に転職したい!おすすめ転職エージェント4選

2019年2月14日

 

社内SEに転職する

現在社内SEでない場合は、他の業種に目を向ける前に社内SEという選択肢を考えてみるべきです。

私は新卒でSIerのSEとなってずっと同じ会社で働いてます。30歳になった今、20代のうちに転職すべきだったとめちゃくちゃ後悔しています。

なぜ20代のうちに社内SEに転職しておかなかったんだろう」と本気で思っています。

20代の頃はSIerSEから社内SEに転職したという話をよく聞きました。私の大学生の頃の友人も社内SEに転職していました。

友人は社内SEに転職して全てが変わったと言っていました。当時の私は社内SEに対してあまり知識が無く「同じSEなんだからそんなに違いはないだろう」と思っていました。

よくよく考えてみるとSIerSEとまったく違う職場環境なんですよね。

  • 自社社員がお客さまなので感謝される
  • 自社システムなので無理な要求をされない
  • スケジュールに厳しくないので残業が少ない

つまりSIerSEと社内SEの違いは『人間らしい生き方が出来るか出来ないか』という大きな違いがあったんです。今のスキルを活かすことが出来る最高の転職先です。

30代になって今更転職に踏み出せないおじさんはこの事実を見てみないふりしながら仕事をしています。

20代で残業に悩んでいる社畜SEの方は是非、社内SEへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

【社内SEの求人数で比較】おすすめ転職エージェントサイト9選

2018年11月11日

 

起業/副業で稼ぐ

こっちは私が実践している解決方法です。

つまり『退職して起業する』か『副業で稼いで退職する』かという選択です。

若い方なら退職して企業してもやり直しがきくので良いと思いますが、私のように再就職の可能性が薄いおじさんには副業でこつこつ収益を上げるしかありません。

そして現在の給料以上に収益がでれば晴れて退職というわけです。定年まで愚痴を吐きながら働くよりは望みがある選択だとは思いませんか?

副業に興味があるかたは「SEが在宅でPC1台でできるおすすめ副業ランキング」を参考にして頂ければと思います。

SEが在宅でPC1台でできるおすすめ副業ランキング

2018年9月30日

 

この中で私は『アフィリエイト』を選びました。現在月収10万円ほどを稼いでいます。この調子で退職できるレベルまで収益を上げていこうと土日はほとんどブログの時間に割いています。

休みが潰れるんですが退職に少しずつ近づいている気がして楽しくて仕方がありません!ブログ運営は私に合っているように思えます!ミスっても大問題にならないですしね(笑)

【目指せ脱サラ】ゼロから学ぶブログアフィリエイト入門

2019年1月19日

 

皆さんも自分に合った副業を選択して下さいね!

 

大事なのはとにかく諦めないこと

とにもかくにも「現状のままで仕方がない」と諦めたらもう人生終わりですよ。大事なのは諦めない事です!

サラリーマンが宝くじを買い続けているのは「ひょっとしたら7億当たって退職できるかもしれない」と希望を持っているからです。

宝くじは当たる可能性がかなり低いのでおすすめはしませんが彼らも諦めない心を持っているんでしょうね(笑)

出来ればもっと可能性のある選択をして頂けることを願っています。一緒に社畜SEを脱出しましょう!

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